日進月歩のがん治療だからこそ
最前線で学べることに感謝
岩手医科大学附属病院 呼吸器内科
大和田 幸悠 Yoshihisa Owada
- 岩手県出身
- 岩手医科大学医学部卒業
- 2018年4月〜
- 筑波大学附属病院 初期研修
- 2020年3月
- 2020年4月
- 岩手医科大学 呼吸器内科入局
- 2020年4月〜
- 岩手医科大学附属病院 呼吸器内科勤務
岩手医科大学医学部卒業後は生まれ育った岩手を離れ、筑波大学附属病院で初期研修を受けました。1年目は一般内科を中心に学び、2年目は5つほど関連病院を回って、主に総合診療科と呼吸器内科で学びました。もともと興味のあった呼吸器内科への興味をいっそう深め、岩手に戻って呼吸器内科に入局しました。
呼吸器内科の魅力
扱う疾患の領域が幅広く、さまざまな治療に関われる
呼吸器内科は、感染症、がん、アレルギー、びまん性肺疾患など、扱う疾患の領域が幅広く、さまざまな治療に関われることに惹かれました。また肺がんは、がんのなかで死亡率が高いことから医師としてのやりがいも大きいと感じました。加えて、いろいろな臓器のなかで肺の画像にとても興味を持ったことも呼吸器内科を選んだ理由の一つです。初期研修2年目に回ったある病院では、毎朝7時半から肺の生理学について勉強する機会をいただきました。大変な日々でしたが、学びの多い3カ月間でした。お世話になった先生方から自ら学ぶことの大切さも教えられました。
内科専門医研修プログラムで
学んだこと
肺がんを中心とした新しい治療を学べる
岩手医科大学附属病院は、がん治療を行っている施設です。がん治療の分野は日進月歩で、免疫阻害薬と化学療法の組み合わせなど、この2〜3年で大きく変化していて、学生時代に学んだ治療と違っていることが多々あり、変化のスピードが早い。だからこそ、肺がんを中心とした新しい治療を行う呼吸器内科で学べることに喜びを感じています。なかでも教授の前門戸先生は悪性腫瘍のプロフェッショナルで、毎日とても勉強になっています。毎週月曜16時からのカンファレンスでは、上の先生が診断や治療に悩む難しい症例について、教授の考えを聞かせてくださるので、本当に貴重な時間です。また、教授は新しいことへの好奇心も強く、医療に対する情熱にいつも刺激を受けています。
内科専門医研修プログラムでは、8つの科の横の連携が取れているのも魅力です。僕がクローン病について担当したいと思ったとき、呼吸器内科の上の先生から消化器内科の先生に直接依頼してくださって、とてもスムーズに事が運んだことがありました。このように科の垣根を越えてスムーズにやりとりできるのがうれしいです。
医局について
分からないことがあれば何でも相談できる環境
上の先生がとても親切でやさしく、分からないことがあれば何でも相談できる環境です。それだけではなく、他の科にも相談しやすい。呼吸器外科のお世話になる症例も少なくないのですが、病棟が同じということもあって、呼吸器外科の先生に相談すると丁寧に対応してくださり、貴重なアドバイスも教えてくださいます。
目指す医師像
何を専門にするか、これから考えていきたい
患者さんを幅広く診ることのできる総合診療科と、肺に特化した呼吸器内科、それぞれの専門性に惹かれています。正直に言うと、方向性はまだ定まってはいません。今は、上の先生や教授から少しでも多くを学ぶことが一番大事だと考えています。
肺は外界との入口の一つです。その肺という入り口から全身を眺めてみましょう。感染症・アレルギー・がんなどさまざまな世界があります。また、呼吸機能検査、気管支鏡、超音波などさまざまな覗き込むための道具があります。一緒に学び、新しいことにもチャレンジしましょう。
呼吸器内科 教授 前門戸 任