研修医
インタビュー

03

腎臓内科学を中心に
内科学全般を研鑽したいです

岩手医科大学附属病院 腎・高血圧内科

菊池 調 Yawara Kikuchi

Profile

岩手県出身
岩手医科大学医学部卒業
2017年4月〜
岩手医科大学大学院
2017年4月〜
岩手医科大学附属病院 初期研修
2019年3月
 
2019年4月
岩手医科大学 腎・高血圧内科入局
2019年4月〜
岩手医科大学附属病院 腎・高血圧内科勤務

Course of events

初期研修1年目は母校である岩手医科大学附属病院で勤務し、初期研修2年目は関連病院である能代厚生医療センター(秋田県)で約9カ月間勤務しました。県外の病院ということもあって、人間関係や視野を広げることができました。能代厚生医療センターで患者さんと触れ合うなかで臨床の魅力を実感し、腎臓内科学を中心に内科学全般を研鑽するため、腎・高血圧内科に入局しました。

腎・高血圧内科の魅力

患者さんのかけがえのない“腎”生のために

腎臓は神秘的な臓器で、尿を作るだけではなくさまざまな役割があります。全身の中でどのように働き、どの部分が病気になると、どのように障害されると…というように理論的に考えられる臓器であるところが魅力です。腎臓が悪くなる初期は蛋白尿などの尿所見異常を認めます。そして数十年と長い年月をかけて、場合によっては腎不全となります。病気の初期から数十年の経過の間を一貫して診療を行うことができ、患者さんの人生に長く、じっくり向き合っていける大変魅力的な分野と感じています。また、「診断と治療は別」という科もあるなかで、検査所見から原疾患を推測し、腎生検で確定診断をつけ治療まで行うという過程を自分たちで完結できるところにもやりがいを感じています。腎臓は高血圧や糖尿病、膠原病やその他の全身の病気の影響を受けるので、腎臓内科学の診断・治療には内科学全般にわたる知識が必要な領域であることを日々痛感し勉強しています。

内科専門医研修プログラムで
学んだこと

論文を世界に発信することのスケールの大きさにわくわくします

研修医1年目から社会人大学院制度を利用しており、4年目となる今年はいよいよ卒業です。このキャリアアップのスピード感はすごいです。最近、内科専攻医、専門医などの制度が複雑になって、レポート作成や症例登録の数も増えているので、社会人大学院制度を使って早めに医学博士を取得したほうがいいと考え、制度を利用することにしました。研究を始めた頃はよく理解できないことも多い日々でしたが、指導医の先生から教えていただき少しずつ分かるようになり楽しさを感じています。論文の魅力は世界に発信できるスケールの大きさです。ここ盛岡から発信した論文が、内容にインパクトさえあれば、世界の名立たる先生が読んでくれて、診療の参考にしてくれるのだと思うと、まだ一本も書いていない自分が言うのも何ですが、本当に胸が高鳴ります。

医局について

教授、准教授、講師、先生方がみんなでバックアップしてくれています

腎臓内科学を中心に内科学全般を研鑽するため、腎・高血圧内科に入局させていただきました。実際に仕事を始めると、皆さん親身になって相談にのってくださるので、とても居心地がいいです。教授の方針もあって、僕のような若手であっても、外来診療の最前線に立たせてくれるのもありがたいと思っています。社会人大学院制度を利用している僕を教授、准教授、講師、先生方みなさんがパックアップしてくださるので、いろいろご指導をいただきながら、しっかり頑張りたいです。何かあってもみんながいるので安心して働ける環境です。

目指す医師像

目の前の患者さんのために、診療能力の向上と臨床研究の継続

腎・高血圧内科で最新の専門的知見に基づく国際標準の診断治療を学び、指導医の先生を交えた徹底した日々のカンファレンスを通して自分の診療能力を向上させていきたいです。また、目の前の患者さんに還元できるような臨床研究を継続していきたいです。診療能力の向上と臨床研究の継続が目の前の患者さん、明日の患者さんのためになると信じて頑張っていきたいです。

Message

「この臓器をもっと知りたい」「このオペを極めたい」という視点で専門領域を決めるのも良いと思いますが、やはり仕事環境や人間関係も大切です。内科研修プログラムでいろいろな科を回りながら、環境や雰囲気が自分にフィットするかどうか、きちんと見極めることも重要かと思います。

腎・高血圧内科では主に一次性・全身性腎疾患、腎代替療法導入、維持透析管理、高血圧、急性腎障害、体液(水電解質・酸塩基平衡)異常の診療を担当します。医局員は専門性だけでなく、恒常性調節臓器である腎臓をhubとして幅広く患者さんの全身と全経過を診るgeneralistとしての基本姿勢を共有しています。最適な診療で腎疾患の重症化を防ぐとともに、患者さんの社会復帰を支え、生涯にわたりQOLを保つことが私たちの務めです。
当科は臨床医に生涯求められる自己研鑽能力、エビデンスの適切な解釈と適用など複雑な課題に対する高度の思考力・判断力、そして患者心理や社会経済的背景とも調和した実践的な問題解決能力の修練に最適の診療機会と教育研究資源に恵まれています。是非扉を叩いてみてください。

腎・高血圧内科 教授 旭 浩一